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エニアグラム、天球図あるいは球体エニアグラムについて (kinouchi)

 グルジェフが紹介したエニアグラムの図は、近年人間の自我構造を把握するために大きく貢献している。小宇宙としての人間の理解に役立っているわけだが、残念なことに大宇宙理解のためにこの図を活用しようとする人はまだ現れていないと言っていい。
 グルジェフはこの図をどこで見出したのか明らかにしていない。その分、さまざまな想像を掻き立てられるのだが、宇宙そのものを理解するためのツールであることは間違いない。その意味でエニアグラムの図は、大小二つの宇宙を解き明かす宇宙図と言うこともできよう。


ブータン仏教壁画にある天球図
 エニアグラムの図は『3の法則と7の法則』から成っている。
 3の法則=三角形の部分はプライマリーポイントで、表現しないことも多い。若きグルジェフを映画化した「注目される人々との出会い」に出てきたエニアグラムの図も三角形が省略されていた。三角形の部分を省くと、二枚の羽をもった蝶のようにも見える(左図)。秘教的な教えのシンボルとしてエニアグラムの図を伝えるに当たって、あえて三角形の部分を表現しないようにしたのかも知れない。


 エニアグラムの図は、実は球体(三次元)なのではないか。それを表現上やむを得ず二次元的にあらわしているのではないか。仏教の曼荼羅などもそうだが、ではこのエニアグラムの図を三次元的に復元してみたらどうなるだろうか。

 球の表面にエニアグラムの図を描く。すると後ろの片面にも同様の図が描け、直線は曲線となり、後ろの図と合わせて9つの大小の円が描ける。プラネタリウムのようなものをイメージしてみると、曲線と直線と言うのはあまり違わない。2つ(一対)のエニアグラムの図も、中国の陰陽の世界のようで面白い。

 ブータン仏教の壁画にある天球図はこの球体エニアグラムに似ていて驚く。

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エニアグラムとマンダラ


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